バッハのカンタータ第22番「イエス十二弟子を召寄せて」(4)

カンタータ第22番「イエス十二弟子を召寄せて」BWV.22(その4)
第3曲 レチタティーヴォ「わがイエスよ、我を導きたまえ」

3曲目は、バス・弦楽器・通奏低音で演奏されます。
曲中においてまず気になるのが、複数の弦楽器音の旋律に乗せて、その存在感をアピールするかのような濃厚さ、または力強さが感じられるレティタティーボが含まれている個所です。

またゴルダゴの山頂にて、十字架に架けられたイエスに後光が指し少しずつ変容していく情景と共に、この世の未練を断ち切り十字架に導かれる道を信じて願いを込める気持ちを暗示するパートでは、曲の調子も徐々に激しくなっていき、バッハの絶妙な創作技法がこの情景とうまく調和しており、この曲の聴かせどころになっている箇所であるかと思われます。

またこの後、喜びに満ちあふれて晴々しくエルサレムへ旅立つイエスの姿を、歌詞の1音節に対して、いくつかの音符を当てはめるような曲付けの仕方にと共に、数回程に渡り変調を繰り返していきながら、躍動的な旋律を経て圧倒的なスケールで聴かせられるうちに壮大なこの3曲目の終止を迎えるのです。