ビバルディ「調和の霊感」第10番ロ短調について

今日は、ビバルディの「調和の霊感」の中でも、第10番についてです。

<第10番ロ短調>
ビバルディの「調和の霊感」の中でも第10番は、4つのバイオリンとチェロのための協奏曲です。
第1楽章は、4本のバイオリンが独奏のパートを次々と交代していく形式となっています。

第2楽章はラルゴ(ゆるやかな速度)で構成されており、ロ短調で完結する形式にはなっていない特徴があります。

また第3楽章は、各々のバイオリンが連鎖的にパートを繋いでいく第1楽章と似通った形式で編成された曲となっています。
なお、「4つのチェンバロのための協奏曲 イ短調 BWV1065」を作曲したバッハは、このビバルディ10番を基に編曲したというエピソードもあります。

ちなみにビバルディの「調和の霊感」の中でも、第10番は、映画のテーマ音楽として何度か使用されるなど、どこかで聞いたことがあるような馴染み深い旋律が特徴。
案外、過去に聴いたことがあっても、題名を知らなかった曲が、この「調和の霊感」第10番なのかもしれませんね。