バロック時代後期のオペラ(4)ビバルディのオペラ

バロック時代後期のオペラ(4)
ビバルディのオペラ

1713年にビバルディは、歌劇「離宮のオットー大帝」RV.729をベチェンツァで初演し大成功をおさめています。

ビバルディの生涯においては、全92曲のオペラが作曲されたと言われております。しかしながら、現在確認されているのは全部で44曲程と約半数のみで、しかもそのうち現存する曲は24曲となっておりますが、まず以下にそのうちの作品6曲程を記します。

1.アルジッポ(RV.697)<全体の約7割程が、現存しています。>
2.エジプトの戦場に赴くアルミーダ(RV.699)<第2、第3幕のみ現存しています。>
3.ポントゥス女王アルスィルダ(RV.700)
4.アテナイデ (RV.702)
5.バヤゼット(RV.703)
6.ウティカ のカトーネ(RV.705)<第2、第3幕のみが現存しています。>

などがあります。

ビバルディのオペラが注目を浴びたのは、作曲家としてのこれまでの作曲気質を大きく変えずに、上演の度に常に聴衆を沸かせる独自の技巧性、創造性がうちだされていたところにあった為と言われております。