ビバルディの生涯~マントバからベネチア、そして各地へ

ビバルディの生涯
<マントバからベネチア、そして各地へ>

マントバで成功を収めたビバルディは、1720年にマントバをあとにしますが、以後もマントバではビバルディの作曲したオペラが上演され、当時の人気ぶりをしのばれます。

またこの頃からビバルディは、なおも自身の作品を更に広めようとベネチアから各都市へ演奏旅行に出かけるようになり、1721年には、歌劇「試練の中の真実」(RV.739)をミラノで上演しております。

このようにベネチアから主要都市へ演奏旅行を頻繁に行うさなか、1723年から1724年に2度に渡りローマを訪れており、この滞在中に教皇に招かれバイオリンの演奏を披露する機会に恵まれるなど、この頃のビバルディの生活はさぞ自信と栄光に満ちた年月であったことであろうと思われます。

一方、この頃のベネチアでの活動としては、ピエタ養育院との関係が継続されており、演奏会や音楽学校の稽古用に新たに創作した協奏曲などを定期的に提供するなどして、ピエタ側と台頭に契約を成立させていたことから、ピエタ養育院も既にビバルディがその時代を一世風靡した偉大な音楽であることを認知していたものと考えられます。