ビバルディの協奏曲第7番 ニ短調 RV.242

ビバルディの協奏曲第7番 ニ短調 RV.242について

②(協奏曲第7番の紹介)
<第1楽章 >
4/4拍子で、5つのトゥッティと4つの独奏パートからなるリトルネッロ形式となっております。またトゥッティは、2つの動機からなり、これがうまく組み合わせられて他のトゥッティに使われております。
全体的には、短調が主体で構成された楽章です。

<第2楽章>
3/4拍子で、前半8小節、後半8小節の全16小節から構成されております。
なお、前半と後半には反復記号が付けられているため、実際には32小節の楽章となっております。

また、反復演奏をするに当たっては、装飾を伴った技巧を含めて演奏されるべきとの考え方が主流であると言われております。

<第3楽章>
3/4拍子で、4つのトゥッティと3つの独奏パートからなるリトルネッロ形式となっております。
第3トゥッティでは、ヘ長調となりますが、それ以外のトゥッティは短調で独奏パートでも短調が多いため、第一楽章と同じように、短調が主流で構成されております。

なお、12曲のバイオリン協奏曲集には、この他に番号順に協奏曲第6番 ハ長調 RV.180「喜び」、協奏曲第8番 ト短調 RV.332、協奏曲第9番 ニ短調 RV.454、協奏曲第10番 変ロ長調 RV.362「狩り」、協奏曲第11番 ニ長調 RV.210、協奏曲第12番 ハ長調 RV.449がありますが、どれも「四季」に代表される4曲に勝るとも劣らないビバルディらしい魅力的な曲集であると思います。