ビバルディのバイオリン協奏曲集 作品12編(3)

ビバルディの絶え間ない協奏曲への創作意欲
バイオリン協奏曲集 作品12編(3)

以下に、作品12のその他の5曲の構成を記します。

2.独奏バイオリンのための協奏曲 第2番ニ短調 RV.244
<第1楽章:アレグロ、第2楽章:ラルゲット、第3楽章:アレグロ>、

3.弦楽のための協奏曲 第3番 ニ長調 RV.124
<第1楽章:アレグロ、第2楽章:グラーベ、第3楽章:アレグロ>。

4.独奏バイオリンのための協奏曲 第4番 ハ長調RV.173
<第1楽章:ラルゴ・エ・スピッカート(アレグロ・モルト・モデラート)、第2楽章:ラルゴ、第3楽章:アレグロ>、

5.独奏バイオリンのための協奏曲 第5番 変ロ長調 RV.379
<第1楽章:アレグロ、第2楽章:ラルゴ、第3楽章:アレグロ>、

6.独奏バイオリンのための協奏曲 第6番 変ロ長調 RV.361
<第1楽章:アレグロ、第2楽章:ラルゴ、第3楽章:アレグロ>。

全体をとおして、演奏にとりわけ難しい技巧性を伴う箇所はないと言われておりますが、1曲1曲にビバルディの熱い情熱が込められたこれらの協奏曲からは、独特のモチーフが感じとられるばかりでなく、ビバルディの協奏曲集の閉めとしては申し分なく完成度の高い曲集であると思われます。