バッハのオルガン協奏曲集(第5番・第6番)

バッハのオルガン協奏曲集(その5)
<第5番ニ短調 BWV596>

バッハのオルガン協奏曲第5番は、ビバルディの「2つのバイオリンとチェロのための協奏曲 ニ短調」作品3の11(RV565)を原曲として編曲されたものです。

以前はバッハの長男であるウィルヘルム=フリーデマン=バッハ(1710~1784年)の作品と考えられていましたが、後に大バッハであるヨハンの作品と判明したと言われております。

構成は全4楽章からなり、第1楽章 (アレグロ―グラーベ)、第2楽章 フーガ、第3楽章 ラルゴ、第4楽章 フィナーレ(アレグロ)となっております。

なお、ウィルヘルムはバッハの息子たちの中では最も才能に恵まれたと評価されており、即興演奏や対位法の巨匠としても有名だったと言われており、幼い頃から父に音楽の手解きを受けていたためか、あるいは当時のウィルヘルムの作風が父の作品に似通っていたことも手伝い、そのような作曲者の相違を抱かせたものとも考えられます。

バッハのオルガン協奏曲集
<第6番 変ホ長調 BWV597>
バッハのオルガン協奏曲第6番は、ビバルディのどの曲が原曲であったかは現在も不明なところがあるためか、偽作ではないかと言われる逸話のある作品です。

構成は、第4番と同様に早さの指定が無い第1楽章と第2楽章( ジーグ)から構成されております。