バッハのカンタータ第4番「キリストは死の縄目につながれたり」(2)

カンタータ第4番
「キリストは死の縄目につながれたり」BWV.4(その2)

第1曲 シンフォニア
4/4拍子の構成で、弦楽器と通奏低音で演奏されます。

重苦しい弦楽演奏から始まり、全体をとおして2部編成の重厚な伴奏のビオラに加えて、第1バイオリンが深い悲しみを表現するような旋律を奏でている特徴があります。

また、一部のバッハ研究家からはバッハの受難観が織り込まれている構成であると評論されている内容があります。

具体的に、コラールの旋律がはめ込まれたわずか14小節の間に秘められた思いが、作曲者バッハの意図する事であると考えられており、BACHのアルファベット4文字の序数を合計していくと14となることから(B=2、A=1、C=3、H=8、A+B+C=14)、そのような数値上での曲の構成をバッハが故意に形式化していたのではないかと考えられるのです。