バッハのカンタータ第4番「キリストは死の縄目につながれたり」(3)

カンタータ第4番「キリストは死の縄目につながれたり」BWV.4(その3)

第2曲 第1変奏「キリストは死の縄目につながれたり」の解説

4/4拍子の構成で、合唱・弦楽器・通奏低音で演奏されます。
特徴としては、前奏が無く、いきなりソプラノのパート旋律から合唱が始まります。
また、ハーモニーとなるアルト、テノール、バス(下三声)の伴奏は、節ごとに大きく様相を変えていきます。

半音階降下は、「人の罪を背負って繋がれたイエスを悼む」に用いられます。
突き上げる上昇音、「復活と新たな生命を授ける奇蹟を歌う」復活を暗示する表現とされています。

また伴奏楽器にも、「復活を喜ぶ人々の歓呼を激しい走句のリレー」として引き継がれいく形式となります。

テノールを始まりとするポリフォニー(多声音楽)で、感謝の言葉はで歌い継がれ、最終的にアレグロの「ハレルヤ頌」の応酬へと高まり、圧倒的な合唱の力量感が漂う曲調となっております。