バッハのカンタータ第4番「キリストは死の縄目につながれたり」(9)

カンタータ第4番「キリストは死の縄目につながれたり」BWV.4(その9)
第8曲 第7変奏「われら食らいて生命に歩まん」

4/4拍子で構成されており、合唱・弦楽器・通奏低音で演奏されます。 

この曲では、生命の根源である食に育まれて、明日への生命をつなぐことができる人類が再び神への感謝の意を表す小規模なコラールの歌詞が荘厳に合唱されます。

またこの合唱では、先に触れたマルチン=ルターの讃美歌が、非常に精妙で緻密なバッハ独自の旋律に載せられていることにより、聴く者達はダイレクトに2人の天才の心の叫びをを聴いているかの様な心境に陥いっていく面持ちに感じられるのです。

なお、この第4番の8曲目のように、バッハがカンタータの最後にコラールを設定し最終節とするのは、バッハ後期のカンタータの作品に見られる形式であると言われております。

その為、当初はこの第4番はミュールハウゼンで作曲されたものとされており、以後最終節のコラールが1724年頃すなわちバッハのライプチヒでの活動(再演奏)の時期に追加されたものではないかと考えられております。