バッハのブランデンブルク協奏曲(その3)第2番ヘ長調

ブランデンブルク協奏曲(その3)
第2番ヘ長調 BWV.1047

楽器編成は、独奏楽器群にトランペット、フルート(リコーダ)、オーボエ、バイオリンが、その他弦楽器群(バイオリン2台、ビオローネ)、ハープシコード、以上により演奏されます。

第1楽章は「ヘ長調2/2拍子」で、合奏の主題と独奏バイオリンの主題双方が、交代に演奏されいかにもバッハらしい旋律で次々と転長をみせながら展開されていきます。

これに続いて、独奏の主題がオーボエ、フルート(リコーダ)、トランペットへと引き継がれていき、何とも各々の楽器の特徴があらわに表現された旋律となっており、中でもトランペット独奏の高い技巧性に、インパクトがあり、聴きどころになるのではないかと思われます。

第2楽章は「アンダンテ二短調の3/4拍子」、ハープシコードの伴奏に合わせ、バイオリン、オーボエ、フルートの3重奏がゆっくりとしたペースで、どこか物哀しいしんみりとした情感を漂わせながら、この曲の中ほどをしっかりと色濃く飾りぬいていくのです。

第3楽章は「アレグロ・アッサイのヘ長調2/4拍子」で、4種類(バイオリン、オーボエ、フルート、トランペット)の独奏楽器が、最後まで活躍し各々の技巧性を披露しフーガ風に展開されていきます。

ここでもやはりトランペットの独創性がひときわ、目立っており曲の華やかさを増していると言えます。