前回のバッハの「平均律クラビィーア曲集」第1巻その2で触れてきた、バッハの自信に満ちたその弛まぬ創作意欲とその痕跡は、その他の作品にも見られます。
例えば、「インベンションとシンフォニア:1723年」、「クラビィーア練習曲第1巻」、「クラビィーア練習曲第2巻:イタリア協奏曲、フランス序曲」、「クラビィーア練習曲第3巻:オルガンのためのコラール前奏曲」、「クラビィーア練習曲第4巻:ゴールドベルク変奏曲」など数々の名曲がその対象となるのです。
さて、この曲に共通するフーガは、即興曲のような特質が多分に含まれるだけでなく、カデンツァ、アリア、インベンション、シンフォニア、トリオなどの多種多様な様式が見られる非常に魅力的な構成であるのです。
以下、残りの12曲となります。
13.BWV858 前奏曲 - 3声のフーガ 嬰ヘ長調、
14.BWV859 前奏曲 - 4声のフーガ 嬰ヘ短調
15.BWV860 前奏曲 - 3声のフーガ ト長調、
16.BWV861 前奏曲 - 4声のフーガ ト短調
17.BWV862 前奏曲 - 4声のフーガ 変イ長調、
18.BWV863 前奏曲 - 4声のフーガ 嬰ト短調
19.BWV864 前奏曲 - 3声のフーガ イ長調、
20.BWV865 前奏曲 - 4声のフーガ イ短調
21.BWV866 前奏曲 - 3声のフーガ 変ロ長調、
22.BWV867 前奏曲 - 5声のフーガ 変ロ短調
23.BWV868 前奏曲 - 4声のフーガ ロ長調、
24.BWV869 前奏曲 - 4声のフーガ ロ短調