この曲集には第1巻と第2巻があり、第1巻には丁度この頃に作曲したと言われるにフランス組曲(BWV.812-817)の原曲と思われる曲やその他の変奏曲が含まれています。
第2巻には,バッハ自身の作品である「ゴルトベルク変奏曲」BWV.998のアリアや,「6つのパルティータ」(BWV825~830)からの一部 ,そして以前紹介した経緯のある「“平均律”クラヴィーア曲集」の第1巻ハ長調の前奏曲(BWV.846)が含まれています。
またこの他には、バッハの二男であるカール・フィリップ・エマヌエル=バッハ(1714~1788年)や他の作曲家の作品,作曲者不明の曲を多数含んでいます。
15.ポロネーズト短調 BWV Anh125、
16.アリアニ短調 BWV515、
17.メヌエットト長調 、
18.ミュゼットニ長調 BWV Anh126、
19.マーチ変ホ長調 BWV Anh127、
20.ポロネーズニ短調 BWV Anh128、
21.アリアト長調 BWV988-1、
22. Solo per il Cembalo 変ホ長調 BWV Anh129、
23.ポロネーズト長調 BWV Anh130、
24.メヌエットニ短調 BWV Anh132、
25.3つのメヌエットト長調 BWV841、
26.3つのメヌエットト短調 BWV842、
27.3つのメヌエットト長調 BWV843、
28.小プレリュードト短調 BWV930、
29.運指練習曲(アプリカチオ)ハ長調 BWV994、
なお、ここでは オランダ出身の鍵盤楽器奏者、指揮者でもあるグスタフ・レオンハルト(1928年~)の演奏をお薦めしたいと思います。
彼は古楽演奏運動の第一人者、指導者でもあり、特にチェンバロ奏者として名高く、バッハの鍵盤楽器曲の演奏に定評があるソリストです。