バッハの「6つの無伴奏チェロ組曲」-第3組曲ハ長調 BWV.1009 「第5曲~第6曲」
6つの無伴奏チェロ組曲 -第3組曲としては最後になりますが、第5曲、第6曲を紹介します。
この第3組曲のその他の特徴として、これまでの第1組曲と第2組曲では第5曲において「メヌエット」とを配列する構成としていましたが、「ガボット」としているところにあります。
⑤第5曲「ガボット」 I/II三部形式、2/2拍子。
第1と第2のガボットから構成されています。
また、これまで第1組曲、第2組曲で5曲目に配列されていた「メヌエット」と同様に第1ガボットが反復される事なく演奏される特徴があります。
なお、この5曲目は、明朗かつ軽快でリズミカルな旋律が際立っており、随所に親しみ易い曲調を含んでいる為か、多くの人によく知られており、第3組曲の中核となる曲でもあるのです。
また、第2のガボットは、第1ガボットよりもより多様的に発展した旋律となっています。
⑥第6曲「ジーグ」二部形式、6/8拍子。
荘厳な旋律が特徴的で、聴く者を圧倒する勢いがあり、終曲に相応しいバッハの壮大な音楽感が満ちあふれた曲調となっています。