バッハのインべンション(その3)BWV774~BWV776

インべンション(その3)BWV774~BWV776

今回は、バッハのインベンションを第3番~第5番までの特徴を紹介していきます。

第3番・ニ長調 BWV774「3/8拍子」
第3番は、第1番と同様に長調で作られています。
全体的に明るく優雅な趣を表現しています。
一見すると坦々としているようですが、流れるような美しい旋律が特徴となっています。

第4番・ニ短調 BWV775「3/8拍子」
第2番と同様に短調で作られており、上昇音階が主体に構成されているモチーフです。 
複数のパートで、時おり異なる2つの音階を、やや長めに早いテンポで繰り返し演奏している個所がこの曲の特徴です。

第5番・変ホ長調 BWV776 「4/4拍子」
既にお気付きかと思いますが、インベンションでは奇数の作品では長調が、偶数の作品では長調で規則的に作曲されています。
第5番も、これに従いやはり長調で構成されています。
軽やかなメロディーが印象的で、聴く者がいつしか踊りだしたくなるような、また演奏の楽しさすら感じ取ることができる曲です。